ピルとは
ピルとは女性の卵巣でつくられる卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つが主成分の経口避妊薬です。女性ホルモンの分泌をコントロールすることで妊娠を防ぐほかに、生理予定日をコントロールしたり、子宮内膜症の改善、月経痛の症状を軽くしたりするなど女性にとってさまざまなメリットがあります。また、ピルを1年以上服用することで、卵巣がんや子宮体がんなどの発症リスクを下げる効果があることも報告されています。
当院では3種類のピルを扱っております。正しい服用や定期的な検診を行うことで、女性特有のさまざまなトラブルに効果を発揮してくれます。
ピルの効果・効能
- 生理予定日のコントロール
- 月経による貧血の改善
- 月経痛の改善
- 子宮内膜症の予防と改善
- 月経前症状の改善
- にきびの改善
当院で取り扱うピルの3つの種類
当院では3種類のピルを取り扱っております。
低用量ピル
ピルの成分であるエストロゲンの含有量が50μg未満のものが低用量ピルとされています。
正しく服用することで排卵を抑制し、子宮内膜症の増殖も抑えることができます。
超低用量ピル
超低用量ピルは、低用量ピルよりも卵胞ホルモンが少ないお薬です。
それによって副作用の症状が軽減できる場合があり、初めてピルを服用する方にもおすすめです。
アフターピル(緊急避妊薬)
アフターピルは避妊に失敗したときの妊娠を防止する薬です。性交渉後72時間以内に服用することで、妊娠する可能性を大幅に減少します。排卵を遅らせたり、着床を阻害する働きがあります。
ピルの副作用やデメリット
副作用
- 吐き気や嘔吐
- 不正出血
- 頭痛
- だるさ
これらの症状は体がピルに慣れ、ホルモンが安定すれば、徐々に軽減していきます。
ピルを飲み忘れた!対処法は?
万が一ピルを飲み忘れたときの対処法
- 飲み忘れた日数で対処法は変わります。
- 1日飲み忘れてしまった場合は、気づいた時点で1回分を服用し、その日の服用時間に再度予定通り1錠服用します。
- 飲み忘れ分の服用ができていれば、飲む時間がずれても避妊効果は継続されています。
費用
ピル処方
アフターピル | 13,000円 |
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低用量ピル | 2,400円 |
超低用量ピル(ヤーズ) | 保険診療 |
ドクターからの一言
※準備中です
よくある質問
避妊効果はいつからありますか?
生理の1~5日目以内に服用を開始し、予定通り服用すれば約1週間後から効果が得られると言われています。
何歳から服用できますか?
初経を迎えてれば、10代から服用可能です。月経痛が改善されたり、子宮内膜症を予防できるとも言われています。
妊娠しにくくなりますか?
妊娠しにくくなることはありません。ピルを服用して生理周期が整い、服用をやめた後の排卵も規則的になり、妊娠しやすい体つくりができます。
ピルを飲んではいけない人はいますか?
- 不正出血がある方
- 糖尿病の方
- 高血圧の方
- 高度肥満症の方
- 血栓性の病気がある方
- 喫煙習慣がある方
- 乳がんや子宮がんの方、または可能性のある方
- 妊娠中、出産後6週間以内、授乳中の方
- 基礎疾患がある方など
詳しくは、医師にご相談ください。
ピルを服用中に出血がありましたが大丈夫ですか?
のみ始めやのみ忘れの際に不正出血が見られることがあります。ピルの服用を続けることで治まることがほとんどです。
あまりにも出血量が多い場合や腹痛がある場合は医師にご相談ください。