子宮頸がんワクチン
子宮頸がんを防ぐことに効果があるワクチンです。
小学校6年生~高校1年生相当は保険対象で無料です。
こんな方におすすめ
- すべての人におすすめです
子宮頸がんワクチンとは
子宮頸がんの原因はなんですか?
女性の子宮頸部にできる子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症します。性交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)感染し、誰もが感染すると言われているありふれたウイルスです。そのウイルスが排除されず、感染が続くことで、細胞ががん化してしまうことがあります。
子宮頸がんになるとどうなるのですか?
初期症状は無症状であることが多く、がんが進行すると不正出血やおりものの変化などがあります。日本国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんを発症し、約3,000人が死亡しています。年に一度のがん検診も必ず受けることが大切です。
いつワクチンを打てばよいですか?
子宮頚がんは、ありふれたウイルスのため、早く接種することをおすすめします。特に初めての性交渉を経験する前の接種で予防効果が高まります。
ワクチンについて
発ガン性HPVの中でもHPV16型、18型の2種類は、その他の発がん性HPVに比べて、特に子宮頸がんになりやすく、20~30代の子宮頸がん患者さんから高い頻度で見つかります。
子宮頸がん予防ワクチンを接種することでこのHPV16型、18型の感染をほぼ100%防ぐことができます。
また、当院は、ガーダシルとシルガードの二種類のワクチンを扱っています。
子宮頸がんワクチンの副反応
軽度の副反応
軽度の副反応は、注射後の痛み、腫れ、赤みなどがあります。非常にまれに注射の痛みや恐怖、興奮などにより失神があるようですが、国際的な臨床試験でも失神による副反応は認められていません。子宮頸がんワクチンの添付文書には、接種後30分は様子を観察するのが望ましいと記載されているため、念のためしばらくは安静にしておくと良いでしょう。
重度の副反応
子宮頸がんワクチンの重い副反応として、過敏症反応、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)などがあげられていますが、これらの発生数自体が稀で、頻度も不明です。
また、子宮頸がんワクチンの副反応として問題視された、歩行困難、睡眠障害や記憶障害などの症状に関しては日本産科婦人科学会のホームページに記載されています。
費用
ガーダシル 4価
小学校6年生~高校1年生まで公費無料(コロナ延長措置:令和4年3月31日まで高校2年生まで対象)
1回 | 18,000円 |
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3回セット | 52,000円 |
シルガード 9価
1回 | 38,000円 |
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3回セット | 110,000円 |
ドクターからの一言
子宮頸がんを防ぐために有効です。
保険対象のガーダシル 4価と、シルガード 9価の2つのワクチンを取り揃えております。
是非一度お越しください。
子宮頸がんワクチン詳細
施術時間 | 注射を打つため5分程度 |
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痛み(施術中) | 注射の痛みがあります |
痛み(施術後) | 注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神が現れることがあります。 接種後30分ほどは、なるべく立ち上がることを避けて待機して様子を見るようにしてください。 |
その他 | 特になし |
よくある質問
HPVワクチンは何回接種すればよいですか?
HPVワクチンは、3回の接種が必要です。
HPVワクチンはどれ位効くのですか?
HPVワクチンを接種することで子宮頸がんの原因となるHPV16型と18型の感染を防ぎます。特に初めての性交渉前に接種することで予防効果が非常に高まります。その効果は現在のところ約7年間と言われていますが、さらに最近の研究データでは推計20年以上の持続が期待できるとされています。
副作用はありますか?
予防接種直後に、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神が現れる可能性があります。
接種後30分ほどは、なるべく立ち上がることを避けて待機して様子を見るようにしてください。